トランプ米大統領が3日、3日間の英国訪問を開始した。メイ首相や英国王室メンバーとの会談が予定され、地球温暖化や中国・華為技術を巡る問題などが議題に上る見通し。トランプ氏は訪英直前、与党・保守党のジョンソン前外相が次期党首にふさわしいと発言するなど政局への「介入」が報じられた。一方、滞在中は英国各地で抗議デモが行われるもようで、波乱の幕開けとなっている。BBC電子版などが伝えた。
トランプ大統領は今回、国賓として招待されている。滞在中はバッキンガム宮殿でエリザベス女王と会食するほか、メイ首相とともに英国の大手企業トップを交えた朝食会を開催し、首脳会談も行う予定だ。また、南部ポーツマスでは第2次世界大戦中に行われたドイツ占領下の欧州北西地域への侵攻作戦「ノルマンディー上陸作戦」から75周年の記念行事に出席する。その後、アイルランドやフランスも訪問する計画だ。
トランプ米大統領は訪英前、大衆紙サンとのインタビューで、保守党の次期党首選挙を巡りジョンソン前外相への支持を表明。サンデータイムズとのインタビューでは、新政党「ブレグジット党」のファラージ党首を英国の欧州連合(EU)離脱を巡る交渉に参加させるべきだと主張した。またサンのインタビューでは、サセックス公爵ヘンリー王子の夫人、メーガン妃がトランプ氏に批判的なことに対し、「嫌な人だとは知らなかった」と発言。同氏は後にこれを否定している。加えて、かねて対立しているカーン・ロンドン市長にはツイッター上で攻撃的なコメントを繰り返した。
今回のトランプ氏訪問に併せ、ロンドン、マンチェスター、ベルファスト、バーミンガムなどで市民によるデモが予定されている。ロンドンでは4日に、トランプ支持派と不支持派の両方が参加する見通し。
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