欧州航空・鉄道論

Sakai
航空・鉄道業界に精通するフリージャーナリストのさかいもとみ氏が、欧州の業界再編や新たなビジネス展開、日本企業の動きなどを捉えます。

筆者紹介

さかい・もとみ
1965年名古屋生まれ。日大国際関係学部卒。
香港で15年余り暮らしたのち、2008年8月からロンドン在住。在英ジャーナリストとして、東洋経済オンライン「鉄道最前線」、プレジデントオンライン、週刊エコノミストなど日本国内の媒体向けに記事を執筆。旅行業にも従事し、英国訪問の日本人らのアテンド役も担う。

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【欧州航空・鉄道論】世界初の「無料化」から4年、ルクセンブルク交通機関のいま(04/08)

トラムはドア部分が原色に光るのが特徴(筆者撮影)
欧州西部の小国・ルクセンブルク。この国が世界で唯一とされる「公共交通機関の無料化」に踏み切ってから4…

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【欧州航空・鉄道論】着想は日本のカプセルホテル? アイデア満載の新型寝台列車(02/09)

ナイトジェットは機関車が牽引。客車にモーターがないため走行中はより静かだ(筆者撮影)
欧州では人々の環境意識の高まりを背景に、長距離を移動する際、温室効果ガスの排出が顕著な航空機の代わり…

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【欧州航空・鉄道論】「全員脱出」はやはり奇跡か?=羽田のJAL機炎上事故(01/23)

新年早々起きたJAL機と海保機の衝突事故=JALの全員救出劇は「奇跡的」と報道された(写真はイメージ)
2024年の新春早々、日本では痛ましい出来事が続発している。能登半島の地震は元旦から世界に広く知られるこ…

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【欧州航空・鉄道論】「タリス」統合、メリットは? 5カ国つなぐ新生ユーロスター発進(2023/11/03)

特徴的な「タリスの赤色」はそのまま残された(筆者撮影)
この10月、フランス・ベルギー・オランダ・ドイツを結ぶ国際高速列車「タリス(Thalys)」が消滅した。同社…

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【欧州航空・鉄道論】来夏に迫るパリ五輪 試金石のラグビーW杯で交通網混乱(2023/10/06)

ニースのスタジアム行きトラムに乗車しようとするラグビーファン(筆者撮影)
フランスでは現在、ラグビーワールドカップ(W杯)が開催されている。期間は9月8日~10月28日という長丁…

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【欧州航空・鉄道論】正当なぼったくり? 旅行者向け割り増し運賃(2023/09/08)

オランダ鉄道の自動改札機(筆者提供)
欧州の交通機関を利用していると度々、「ぼったくり」と見受けられる価格設定を目にすることがある。慣れな…

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【欧州航空・鉄道論】自腹は最終手段 欧州で鉄道が遅延・運休した場合(2023/08/04)

大幅な遅れで目的地に到着したDBの近郊列車(筆者撮影)
日欧で大きく異なる鉄道事情。日本では突然の遅延・キャンセルはそうそう発生しないが、欧州は違う。鉄道延…

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【欧州航空・鉄道論】新時代の到来か 再生エネ鉄道車両の現状(2023/07/07)

フランクフルト中央駅を発車する近郊列車「RB15」(筆者撮影)
欧州の鉄道業界で、再生可能エネルギーを動力とする新型車両導入の動きが加速している。水素燃料電池(FC…

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【欧州航空・鉄道論】仏政府のパフォーマンス? 国内短距離路線の禁止に意味はあるのか(2023/06/09)

ナント空港はパリ路線の禁止対象になった(筆者撮影)
フランスで5月23日、短距離の国内航空便の運航を禁じる法律が施行された。温室化効果ガスの排出を食い止め…

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【欧州航空・鉄道論】英高速鉄道HS2の行方 全線開通はいつになる?(2023/05/05)

HS2車両の完成予想イメージ(日立製作所提供)
ロンドンとイングランド北部を結ぶ高速鉄道「ハイスピード2(HS2)」構想。2010年に当時の労働党政権が…

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【欧州航空・鉄道論】57人死亡のギリシャ鉄道事故 「過去最悪」の被害で怒りの矛先は政府に(2023/03/10)

事故現場付近のラリサ駅(Phot by Stolbovsky/Wikimedia Commons)
ギリシャ中部ラリサ(Larissa)近郊で2月28日夜、旅客列車と貨物列車が正面衝突し、多数の死傷者が出る痛ま…

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【欧州航空・鉄道論】ネパール墜落機は欧州製 事故原因はフラップの不具合か(2023/02/03)

事故機と同型のイエティ航空ATR72(photo by GB Ryan771/Wikimedia Commons)
ネパールのヒマラヤ山脈を望むリゾート地、ポカラで1月15日、イエティ航空のプロペラ機が墜落する痛ましい…

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【欧州航空・鉄道論】超大型機が空へと復帰 今年の航空需要はどこまで伸びる?(2023/01/06)

BAが保有するエアバス「A380」(ヒースロー空港にて筆者撮影)
2020年春の新型コロナウイルス感染拡大から間もなく丸3年が経つ。日本ではこの年末年始が「第8波」のさな…

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【欧州航空・鉄道論】スペイン高速鉄道網、世界初の3社競合 オープンアクセスで伊企業も参入(2022/12/09)

RENFEのAVE(左)とイリョの車両が並ぶバルセロナ・サンツ駅(筆者撮影)
高速鉄道網の総延長で欧州トップを誇るスペインでさる11月25日、新たな列車サービス「イリョ(iryo)」が商…

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【欧州航空・鉄道論】鉄道遺産を保存し続ける英国の人々 キングスクロス駅開業170周年記念で古参SL登場(2022/11/04)

CENTENARY(100周年)の文字を掲げた「フライング・スコッツマン号(左)」(LNER提供)
さる10月14日、日本で鉄道が走り始めてから150周年を迎えた。1872年のこの日、いわゆる「陸蒸気」が東京・新…

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【欧州航空・鉄道論】イノトランスで見た環境車両の行方 燃料電池車両に「待った」をかけた蓄電池車両(2022/10/07)

イノトランス会場のメインゲート(筆者撮影)
独ベルリンで9月20~23日、世界最大級の国際鉄道技術専門見本市「イノトランス(InnoTrans)2022」が開催さ…

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【欧州航空・鉄道論】コロナ禍から脱却の欧州旅行市場 中・長距離LCCに勝算は?(2022/09/09)

オスロ空港に駐機するノルスの機体(後藤氏提供)
新型コロナウイルスが完全に終息していないにもかかわらず、今夏の欧州の主要な観光都市はどこもバカンス客…

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【欧州航空・鉄道論】日立が乗車券のハンズフリー化を実現 イタリアで実用化した技術とは(2022/08/05)

車内と停留所からの信号を受け取り運賃が割り出される(筆者撮影)
日立製作所はこのほど、各種公共交通へのハンズフリーアクセスを可能にした統合ソリューションを発表した。…

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【欧州航空・鉄道論】賃上げ完勝を狙う英運輸労組 33年前の栄光をなぞってスト実施(2022/07/08)

スト破りの就労阻止を意味する「ピケ(Picket)」の文字が目に付くロンドン地下鉄の駅頭(筆者撮影、6月21日)
英国で6月下旬、計3日間にわたる鉄道ストライキが行われた。これは昨今のインフレ加速に伴い、労働組合が…

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【欧州航空・鉄道論】欧州航空各社、人手不足で運休便続発 急激な需要増加で対処不能に(2022/06/10)

欧州各国では新型コロナウイルス関連の渡航規制の大半が解除され、航空需要が急激に高まっている。コロナ禍…

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