英政府は8日、貧困国の気候変動対策に総額2億9,000万ポンドを拠出すると明らかにした。英スコットランドのグラスゴーで開かれている国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)での発表。COP26は会期の後半に入っており、この日は地球温暖化による経済損失などがテーマだった。BBC電子版などが伝えた。
拠出金の大部分である2億7,400万ポンドは、アジア・太平洋地域の国々が気候変動対策の計画・投資を行い、自然保護を改善し、低炭素開発を確実に行うための支援に充てられる。
また、開発途上国の支援を行う基金に1,500万ポンドを割り当て、残る100万ポンドを気候関連の災害への対応を含む、より迅速で効果的な人道的活動への支援に拠出するという。
英政府は今回の拠出について対外援助予算からの「新たな資金」と説明。政府は10月、英国の対外援助を国民所得の0.5%に削減することを少なくとも2024~25年までは継続すると明らかにしていた。
貧困国の気候変動対策を巡っては、スコットランド自治政府が先に、気候変動によって経済的損失を受けた国への補償基金に100万ポンドを拠出すると発表。同基金への寄付を約束しているのは現時点でスコットランド自治政府のみだという。[環境ニュース]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。