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英給油所、燃料車の運転手不足で一部閉鎖

英国のトラック運転手不足の影響が食品業界以外にも波及している。同国の石油メジャーのBPは、燃料タンクローリーの運転手が不足し、ガソリンと軽油が配達されないとして、一部給油所を一時的に閉鎖した。米同業エクソンモービルも、スーパー英最大手のテスコと展開する給油所の一部で営業を停止している。BBC電子版などが23日伝えた。

BPは英国で給油所1,200カ所を展開。閉鎖したのはそのうち10カ所程度という。エクソンモービルは、200カ所あるテスコ給油所のうち数カ所を閉鎖した。両社とも、影響を最小限にとどめるために、業者と協力して問題解決に取り組んでいるとしている。

こうした事態を受けて英政府は、「国内で燃料が不足しているわけではない。普段通りに給油に行くべき」と述べた。

一部報道によると、政府は軍を投入して兵士にタンクローリーを運転させることを検討している。これについてシャップス運輸相は「それが有効な手立てであるなら、そうする」とコメント。ただ、軍人が民間の車両を運転することに関する規制上の問題があると指摘した。

英国では現在、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とブレグジットの影響で、約10万人の大型トラック運転手が不足している。

英国の道路運送協会(RHA)は政府に対し、外国人労働者のビザ(査証)発給要件を緩和し、外国人運転手を増やすべきと呼び掛けている。これに対しシャップス運輸相は、欧州連合(EU)から安価な労働力が流入すれば英国人運転手の賃金低下を招くとして難色を示している。


関連国・地域: 英国
関連業種: 天然資源

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