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EU、北ア議定書の再交渉拒否 猶予期間延長は「不安定さ増す」

欧州連合(EU)は10日、英国のEU離脱協定に含まれる「北アイルランド国境問題にかかわる議定書」の再交渉を拒否する姿勢を示した。英国は同議定書の大幅な改定に向けた再交渉と猶予期間の再延長を求めているが、EU側の代表を務める欧州委員会のシェフチョビッチ副委員長は、これに応じれば「北アイルランドの不安定さと先行き不透明感、予測不能性が増す」として、現行の同議定書の実施を求めている。

シェフチョビッチ氏はこの日、前日から訪問中の北アイルランド・ベルファストで演説を行い、「同議定書は、英国政府が選んだブレグジットのもたらす難問に対処するために、EUと英国が共に見出した最良の解決策」と強調。「同議定書を適用しなければ問題が解消するわけではなく、逆に解決の手段が失われるだけ」と訴えた。

英領北アイルランドは英国のEU離脱後もEUの単一市場にとどまるため、英本土と北アイルランドの間でやりとりされる物品には一定の通関検査が発生するが、一部については通関検査を免除する猶予期間が設けられた。この期間は当初、3月末までとされていたものの、英政府は混乱が続いていることを理由に9月末まで延長した。

英政府はその後、7月に同議定書の大幅な改定案を公表したが、EUは再交渉には応じないとして拒否。9月6日には、英国のフロスト内閣府担当相が一方的に猶予期間を再延長する方針を打ち出していた。

シェフチョビッチ氏はこれについて、「EUは英国の声明に冷静に応じた」とし、「建設的な雰囲気で協議を続けることがその狙い」と説明。英国とEUは協力する以外に選択肢はないとし、双方が論調をやわらげる必要性を訴えた。[EU規制]


関連国・地域: 英国EUアイルランド
関連業種: マクロ・統計・その他経済政治

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