欧州議会(定数751)は29日、英国の欧州連合(EU)離脱協定の批准に向けた採決を行い、賛成621票、反対49票で可決した。これにより、ブレグジットに向けた全ての手続きが完了し、31日の離脱が正式なものとなった。
フォンデアライエン欧州委員長とミシェルEU大統領は先に離脱協定に署名しており、この日の審議と投票は形式的なものとして、可決は確実視されていた。英国側でも国内法化の手続きが完了している。
英国のEU離脱に伴い、欧州議会の英国議員73人の任期は終了。英国からEU機関への参加権や、意思決定権はなくなる。ただ、2月から年末まで続く11カ月の移行期間中は日常生活などへの大きな変化はないほか、英国は引き続きEU予算の分担金を支払う。
ジョンソン首相は31日をブレグジットの「完了日」とする一方、EUは英国との新たな関係模索のスタート地点と強調する。両者は今後、英国のEU単一市場と関税同盟からの離脱に向けた貿易交渉などを進める必要がある。
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