Ifo経済研究所は12日、ドイツの今年の国内総生産(GDP)成長率が0.5%になるとの見通しを発表した。前回9月時点の予測を維持。2020年の成長率見通しは1.1%となり、2021年には1.5%に加速すると見込むものの、いずれも前回予測から0.1ポイント下方修正している。
Ifoは、製造業は不振だが、現時点でドイツ経済全体が本格的なリセッション(景気後退)に陥る恐れはないと分析。英国の欧州連合(EU)離脱や米中貿易摩擦などにより、不透明な状況は続くとみている。
就業者数は、今年は4,525万1,000人、来年には4,542万人に増えると予想。失業率は今年に5%、来年に4.9%にそれぞれ改善するとみる。インフレ率は、今年は1.4%に減速するが、来年は1.5%にやや加速するとみる。
財政収支については、今年の黒字額は550億ユーロに達するものの、来年は305億ユーロにとどまる見通し。経常黒字は今年が2,520億ユーロ、来年には2,710億ユーロになると予測している。
なお、欧州委員会は秋季経済見通しの中で、今年のドイツのGDP成長率予測を0.4%とし、夏季見通しから0.1ポイント引き下げている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。