欧州経済研究センター(ZEW)は12日、11月のドイツの景気期待指数がマイナス2.1ポイントになったと発表した。前月から20.7ポイント上昇。貿易摩擦への懸念緩和などから、世界経済の状況が上向くことへの期待感がにじんだ。
景気期待指数は向こう6カ月間に国内経済が「改善する」と回答した割合から「悪化する」の割合を差し引いて算出する。今回の調査は11月4~11日に、アナリスト200人に見通しを尋ねた。現況指数はマイナス24.7ポイントと10月から0.6ポイント改善した。
ZEWのアヒム・ワンバッハ所長は「近い将来に世界経済の状況が上向くとの期待が広がっている」と指摘。背景には、英国の合意なき欧州連合(EU)離脱や米国の対EU自動車輸入関税引き上げ、米中の本格的な貿易戦争が避けられるとの見通しがあるとした。
なお、ユーロ圏の11月の景気期待指数はマイナス1ポイントと、こちらも前月から大きく22.5ポイント上昇。現況指数は6.8ポイント上がり、マイナス19.6ポイントとなった。
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