• 印刷する

EUサミット直後に臨時議会 首相、合意不成立なら方針協議

ジョンソン首相は、欧州連合(EU)首脳会議(サミット)後の10月19日に下院を臨時招集するもようだ。EU離脱期限が10月31日に迫る中、17日に開かれるEUサミットは合意成立の最後のチャンスと見なされており、その結果を踏まえて今後の方針を協議するとみられる。BBC電子版が9日伝えた。

同首相は、EUとの合意がまとまれば、19日に下院でその承認を求める見通し。ただ、合意が成立していない場合には、複数の選択肢を下院に投げ掛け、今後の方針を決定する。この選択肢には、合意なき離脱の断行や離脱の延期に加え、EU離脱の撤回も含む可能性があるという。

土曜日の臨時招集は、過去80年で4度目となる。

ただ、臨時招集には下院の承認が必要となり、実現するかどうかは不透明。議会は9月上旬、合意なき離脱の阻止に向け、首相に離脱延期の申請を求める法案を可決しており、既に意思表示をした格好となっている。法案提出者の名にちなみ「ベン法」と呼ばれるこの法律は9月9日に成立したため、首相は10月19日までにEUと合意を取り付け、英議会がこれを承認するか、合意のないまま離脱することを議会が承認しなければ、来年1月31日までの離脱延期をEUに要請するよう義務付けられている。

英・EU間では、ジョンソン首相が先にEUに提出した「バックストップ(安全策)」の代替案を巡る協議が続いていたが、ガーディアンによると、9日には事務レベルでの協議が中断された。ジョンソン首相は近くアイルランドのバラッカー首相と会談する見通し。また、バークレイEU離脱担当相は10日にEUのバルニエ首席交渉官と会談する予定となっている。


関連国・地域: 英国EUアイルランド
関連業種: 政治

その他記事

すべての文頭を開く

英、13カ所に弾薬工場新設 20年ぶり大量生産=来年着工へ(11/20)

米エクソン、英工場閉鎖=400人超失職も(11/20)

インフレ率、10月は3.6%に減速(11/20)

英の純移民数、24年は34.5万人=改定値(11/20)

英中銀、銀行破綻時の預金補償上限引き上げ(11/20)

英競争当局、8社を調査 オンライン価格の透明性巡り(11/19)

英政府、定価超のチケット転売を禁止へ(11/19)

日立、英7自治体と提携=脱炭素やAI活用(11/19)

食品加工プレミア・フーズ、上半期は増益(11/19)

建設業生産、9月は0.2%増加(11/19)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン