メイ首相の後継者を決める与党・保守党の党首選は、22日午後5時(現地時間)に一般党員約16万人による郵便投票の受け付けが締め切られた。結果は23日に発表され、最終候補者のジョンソン前外相かハント外相のいずれかが24日に首相に就任する。下馬評通りジョンソン氏が当選する可能性が濃厚とみられているが、現閣僚の間では同氏の首相就任に向け辞意を表明する動きが相次いでいる。BBC電子版が伝えた。
ハモンド財務相は21日、公共放送BBCのテレビ番組で、ジョンソン氏が当選すれば首相就任に先立ち、メイ首相に辞表を提出する方針を明らかにした。また、ゴーク法相もこの日付サンデータイムズのインタビューで、ジョンソン氏当選なら週内に辞任すると明言。一方、ジョンソン氏に批判的なことで知られるアラン・ダンカン外務閣外相は22日、投票結果の発表を待たず辞任した。このほか、スチュワート国際開発相もかねてジョンソン政権参加の可能性を否定している。
ジョンソン氏は、合意の有無にかかわらず英国の欧州連合(EU)離脱期限である10月31日にブレグジットを実現させる公約を掲げており、これに反対する閣僚は最終的には更迭される見通し。同氏は22日付テレグラフへの寄稿で、アイルランドとの国境問題は「テクノロジーで解決できる」と強調。強い意志と意欲があれば、10月31日のブレグジットは可能とあらためて訴えている。
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