市場調査会社GfKは28日、ドイツの6月の消費者信頼感指数が10.1ポイント(予測値)となったと発表した。前月から0.1ポイント低下し、2017年5月以降で最低を記録した。
GfKは毎月、消費者約2,000人を対象にアンケートを実施。主に「収入の見込み」と「購買意欲」の二つの指数から信頼感指数を算出する。他に「景気見通し」についても尋ねている。
5月の詳報を見ると、「購買意欲」は50.5ポイントと2.6ポイント悪化。「景気見通し」は1.3ポイント下がり1.7ポイントだった。半面、「収入の見込み」は57.7ポイントと0.9ポイント改善している。
GfKは、内需が今年もドイツ経済の重要な柱になるとみるが、世界経済の減速や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る終わりのみえない議論、米国との貿易摩擦の激化に絡むリスクなどが消費者の景気見通しを依然として悪化させていると分析。一方で、見通しは低下基調にあるものの、落ち込み幅は大きく緩和したと説明している。
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