欧州連合(EU)加盟27カ国(英国を除く)は9日、ルーマニア中部のシビウ(Sibiu)で非公式の首脳会議(サミット)を開き、ブレグジット後のEUの団結を確認するとともに、向こう5年の戦略課題について話し合った。
今回の非公式サミットは当初、ブレグジット後初のサミットとなるはずだった。しかし、英国の離脱が3月29日から最長で10月31日まで延期されたことを受け、メイ英首相は欠席する格好となった。
サミットでは、英国離脱後のEUの団結とEU共通政策に対する信任をうたった「シビウ宣言」を採択。世界に対するEUの発言を一元化させることや、苦境に際しても団結を崩さないことを確認した。
加盟27カ国首脳はまた、トゥスクEU大統領が示した「2019~2024年戦略議題」の概略について協議。安全保障や民主主義と価値観の保護、移民対策のほか、欧州経済の発展と域内企業の競争力強化、持続可能なエネルギー政策や環境保護、気候変動対策などが含まれているほか、世界に対するEUの価値観の発信や多国間主義に基づく貿易と秩序の振興に取り組むとしている。戦略議題の最終案は、6月にまとめる予定。[EU規制]
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