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英首相、アイルランドで会談 離脱巡る国境問題の打開求め

メイ首相は8日夕、ダブリンでアイルランドのバラッカー首相と会談し、英国の欧州連合(EU)離脱問題について話し合った。バラッカー首相は、今回の会談は「交渉のための日」ではなく、双方の見解を共有する機会だったとした上で、協議は非常に良好に終わったとコメント。英国が合意なき離脱を回避するための協定妥結は「実現できる」との見解を示した。BBC電子版などが伝えた。

バラッカー首相は、迎賓館のファームレイ・ハウスで2時間にわたりメイ首相と会談。英国からはオリー・ロビンス首相顧問とギャビン・バーウェル官房長官も同席した。

両首相は、ブレグジットを巡る近況や英領北アイルランドにおける政治的な行き詰まりについて話し合った。アイルランド政府の関係者は、夕食は「とても温かなムード」だったと振り返っており、先にメイ首相がブリュッセルでEU首脳陣と会談した際の冷ややかな雰囲気とは対照的となった。

バラッカー首相は、メイ首相との会談に先立ち、北アイルランドの主要政党とも協議の場を持った。英下院で与党・保守党に閣外協力する北アイルランド・民主統一党(DUP)は、アイルランド国境を巡る「バックストップ(安全策)」が含まれる現行の離脱協定を厳しく批判しているが、DUPのフォスター党首は会談後、バラッカー首相と「良いエンゲージメント」を結べたとした上で、英国とEUの双方にとって機能する協定を結ぶためにできる限り手助けするとコメント。協議内容の詳細については明かされなかった。

DUPの議席数は10議席とわずかだが、メイ首相にとってはDUPの支持を得られるかどうかが、保守党内のEU懐疑派の取り込みや議会での離脱協定の承認獲得に向けた鍵となっている。

なお、英国とEUは11日からブリュッセルでの協議を再開する。


関連国・地域: 英国EUアイルランド
関連業種: マクロ・統計・その他経済政治

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