英国の欧州連合(EU)離脱を巡り、英最大野党・労働党のコービン党首と大多数の党員の思惑にずれが生じているもようだ。コービン氏は2度目の国民投票に前向きでないが、インターネット調査会社ユーガブ(YouGov)が2日公表した調査によると、党員の4人に3人は同党首がこれを支持することを求めている。
この調査は、経済社会研究会議(ESRC)の支援により英主要6政党の党員動向を調査する「党員プロジェクト」がユーガブに委託したもので、労働党の党員1,034人を対象に2018年12月17~21日に行われた。それによると、回答者の83%が2016年の国民投票でEU残留を支持。現時点でEU離脱の決定は過ちだったと考えている人は、89%に上った。さらに全体の72%は、コービン党首に2度目の国民投票を支持してほしいと考えており、国民投票が実施されればEU残留に投票すると回答した人は88%に上った。
コービン党首は現在、英国がEUと恒久的な関税同盟を結ぶことを求めており、これを実現するために総選挙に持ち込むことを狙っている。2度目の国民投票については、これらに失敗した場合に初めて、検討するとしている。
ただ、ブレグジットを巡る温度差にもかかわらず、コービン党首の実績を評価する党員は全体の65%に上っている。
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