• 印刷する

EU関税巡る対立緩和へ メイ首相、閣内に2グループ設置

英国の欧州連合(EU)離脱後の関税のあり方を巡り、メイ首相は閣内に2つのグループを設置し、それぞれ異なる案の検討を命じた。各グループにEU離脱派と残留派の閣僚を配することにより、対立を緩和し意見をまとめる狙い。BBC電子版が11日伝えた。

メイ首相はかねて、英国が離脱後にEU関税同盟にとどまることや、EUと新たな関税同盟を結ぶことを拒否する方針を示している。ただ、EUとの間で通関手続きが再開されれば、膨大な通関コストが発生する。また、英政府はベルファスト合意を支持し、北アイルランド住民に両国間の往来の自由を認めることを約束しているため、アイルランドとの国境に税関を含めた国境設備を設置しないとしている。

政府はかねて、これらの条件を満たす関税のあり方として、英国がEUに代わって関税を徴収する「関税パートナーシップ」案と、テクノロジーを利用して通関手続きを最小限にとどめる「最大効率化」案の2つを検討している。ただ、前者を支持するEU残留派と、後者を支持する離脱派の対立から、議論は平行線をたどっているのが現状。先には、離脱派のジョンソン外相が、メイ首相の推す関税パートナーシップ案を「新たにお役所の仕事を生み出すだけで、狂気の沙汰」と批判していた。

英国はEU離脱交渉の次回会合までに、関税を巡る解決策を示す必要がある。


関連国・地域: 英国EUアイルランド
関連業種: マクロ・統計・その他経済政治

その他記事

すべての文頭を開く

乗用車生産、5月は32%減 コロナ禍除き1949年以降で最低(06/30)

着実に進む「浮体式」導入 <独自>可能性と課題を聞く(06/30)

英モロッコ送電計画、政府が不支持表明(06/30)

FDI件数、24年は統計開始以降で最低(06/30)

再生エネのアパチュラ、データセンター建設(06/30)

日産、新型HVシステムを欧州に導入=9月(06/30)

シェルとエクイノール、合弁会社名を発表(06/30)

仏EDF、ロンドン地下鉄に再生エネ供給(06/30)

民放RTL、スカイ・ドイツの買収計画(06/30)

英生活水準、「停滞続く」=シンクタンク(06/30)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン