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英国とサウジ、投資拡大へ ブレグジットで非EUと関係強化

英国とサウジアラビアは7日、向こう10年間で最大650億ポンド規模の相互貿易・投資を目指すことで合意した。英国を訪問中のサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とメイ首相の会談後、英政府が明らかした。欧州連合(EU)離脱を控える英国にとって、非EU諸国との関係を強化する重要な機会となる。

両国は、サウジアラビアによる英国への直接投資や、サウジアラビアの英企業からの公共調達などを含む貿易・投資を拡大することで合意。対象分野は、金融、投資サービス、文化・娯楽、医療サービス、生命科学、テクノロジー、再生可能エネルギー、防衛、教育など多岐にわたる。

サウジアラビア政府は2016年、脱原油依存に向けた長期経済計画「ビジョン2030」を発表し、経済・社会改革を進めている。メイ首相は「英国はサウジアラビアの「ビジョン2030」の支援国」とし、中でも35年ぶりの映画館の再開や、6月に予定するサウジアラビア女性の運転解禁を称賛した。また、同計画は「サウジアラビアの長期的な安定と成功にも必要」と述べている。

ブルームバーグによると、英国とサウジアラビアは、ムハンマド皇太子の訪英中に14件の覚書(MOU)を締結する見通し。今年後半に予定されている国営石油会社サウジアラムコの上場先については、今回の訪英中には決まらないとみられる。サウジアラムコの新規株式公開(IPO)による調達額は1,000億ドルに上るとされ、これまでにニューヨークやロンドン、東京、香港などが誘致に動いていると報じられた。[M&A]


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