国際通貨基金(IMF)は20日に発表した世界経済見通しで、ユーロ圏19カ国の2020年の域内総生産(GDP)が前年比1.3%拡大するとの見方を示した。前回10月時点の予測から0.1ポイント下方修正した。ドイツについては製造業の縮小傾向が続いていることから、0.1ポイント引き下げ、1.1%としている。
IMFはユーロ圏経済について、外需の拡大が安定成長を下支えするとみる。来年の成長率は1.4%と予想している。
ドイツ以外のユーロ圏主要国の今年の成長率見通しは、フランスとイタリアは前回から変化がなく、それぞれ1.3%、0.5%。スペインは0.2ポイント引き下げ、1.6%としている。
英国の成長率は今年が1.4%、来年は1.5%に上向くと予想。欧州連合(EU)からの離脱がスムーズに進み、新たな経済関係に徐々に移行した場合を想定したものという。
世界経済の今年の成長率見通しは3.3%と、前回から0.1ポイント下方修正された。ブラジルやインド、メキシコ、ロシア、トルコなど新興国の経済が減速しているためで、下方修正は6回連続。来年は3.4%と、前回から0.2ポイント引き下げた。
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