国際高速鉄道ユーロスターは15日、税関職員の抗議行動による運行の乱れが最短でも18日まで続くと発表した。税関職員らを代表する労働組合が、政府の提案した1,400万ユーロの追加投資案が十分ではないと拒否したため。税関職員は、英国が欧州連合(EU)から合意なしに離脱した場合の混乱の状況を想定し、順法闘争を展開している。
ユーロスターは、パリ北駅と仏北部のリール・ユーロップ駅発の列車全便で遅れが生じ、乗車まで長蛇の列に並ぶ必要があると説明。不要不急の旅行は自粛するよう呼び掛けている。15日にはパリ北駅発の4便がキャンセルとなっているほか、30日まで毎日1~3便が運休となる見通し。
ユーロスターの運行の遅れは最大4時間と報じられている。また、英仏海峡に面したカレー(Calais)の港や、英仏海峡トンネルに続く道路でもトラックの渋滞が生じている。
労組は夜間業務の賃上げや危険手当、ブレグジットに備えた人員補充を要求している。政府は待遇改善に1,400万ユーロを拠出するとしたが、労組はこれを不十分だとして13日に拒否した。
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