蛍光色のジャケットを羽織り、ヘルメットをかぶって、いざ出陣──。先週末のロンドン・オープンハウスで、テムズ川南岸にあるフェスティバルホールの工事現場をのぞきに出掛けた。
1年ほど前に大規模な改修がスタートしてから、中に足を踏み入れるのはもちろん初めて。お色直しがほぼ完了した外壁と異なり、内部はまだまだこれから。骨組みを残して後はほとんど建て替えかと思えるほど大掛かりな工事で、廃墟のごとき様相にはいささか寂しさを覚えた。
しかし今回の計画では音響効果の向上も図られている。説明によると、今まではステージ上から音がほとんど客席に逃げてしまい、奏者同士が互いの音を聴き合うのが難しかったそうだ。こうした問題が改善されれば、演奏にも好影響が期待できる。1年後の再オープンが待ち遠しい。(知)
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