欧州経済研究センター(ZEW)は13日、12月の景気期待指数がマイナス53.8ポイントとなり、前月から1.4ポイント上昇したと発表した。ユーロ圏の債務危機を背景に3月から悪化が続いていたが、わずかに持ち直した。債務危機への不安は先月までの数値に織り込み済みとみられる。
景気期待指数は向こう6カ月間に国内経済が「改善する」と回答した割合から「悪化する」の割合を差し引いて算出する。ZEWは11月28日から12月12日 にかけ、287人のアナリストに見通しを尋ねた。現況指数は依然プラスを維持しているものの、26.8ポイントと前月から7.4ポイント下落した。
ZEWのウォルフガング・フランツ所長は、「ドイツの景気期待感は底入れしたようだ。経済活動は減速するが、向こう6カ月間の急速な悪化はないとみられている。欧州連合(EU)首脳会議の決議が期待感を高めたのかもしれない」と述べている。
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