英国政府は24日、国営の再生可能エネルギー企業グレート・ブリティッシュ・エナジー(GBエナジー)を通じ、洋上風力発電のサプライチェーン(供給網)強化に3億ポンドを投じると発表した。2030年までの脱炭素化に向け、再生可能エネルギーの発電量増加を目指す。
政府は24~25日、国際エネルギー機関(IEA)とロンドンでエネルギー安全保障会議を共催する。このたび世界60カ国・地域から政府関係者が集うのに合わせ、GBエナジーへの投資計画を公表。かねて公約するGBエナジーへの83億ポンドの一部として、浮体式洋上プラットフォームやケーブルなど、洋上風力発電関連部品への投資に充てられる見通し。これにより民間投資を促し、数千人の雇用創出につなげるとしている。
英国は洋上風力発電容量で中国に次ぐ世界2位の市場規模を誇る一方、タービンや海底ケーブルなど資材の大半を輸入している現状がある。スターマー首相は「『変革のための計画』の実行は、将来にわたるクリーンエネルギー関連の雇用や成長、30年までの脱炭素化に向けた競争に勝つことを意味する。だからこそ洋上風力への必要な投資を前倒しして安全保障を強化し、溶接工や電気技師、エンジニアのための質の高い雇用を創り出す」と述べた。[環境ニュース]
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