ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の政党支持率が、主要な調査で初の単独首位となった。世論調査会社イプソス(Ipsos)が9日発表した調査結果によると、AfDの支持率は前回から3ポイント上昇し、25%。2月の連邦議会(下院)選挙で勝利した中道右派・キリスト教民主同盟(CDU)、姉妹政党・キリスト教社会同盟(CSU)連合の24%を上回った。
調査は4~5日に、有権者1,000人を対象にオンラインで実施した。CDU・CSU連合は前回調査から5ポイント下落した。CDU・CSU連合との連立政権樹立で合意に至った社会民主党(SPD)は15%で3位。緑の党と左派党は共に11%だった。
AfDのワイデル党首は、自身のX(旧ツイッター)で「有権者は政治の転換を求めている」とコメント。CDU・CSU連合とSPDが連立政権樹立で合意したことについては、「CDU・CSU連合は、SPDのクリングバイル共同党首、エスケン共同党首と共に滅亡の道をたどる」と投稿した。
AfDは2月の総選挙でCDU・CSU連合に次ぐ2位となり、議席数は倍増した。
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