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インフレ率、1月は3% 10カ月ぶり高水準=利下げ影響も

英政府統計局(ONS)は19日、1月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が135.4ポイントとなり、前年同月比3%上昇したと発表した。伸びは前月の2.5%から加速し、過去10カ月で最高となった。今月、政策金利を引き下げた英中銀イングランド銀行が、次回会合で追加利下げを見送る可能性が出ている。

最大の押し上げ要因となったのは娯楽・文化で3.8%上昇。伸びは前月の3.4%から加速した。運輸は1.7%、食品・非アルコール飲料は3.3%それぞれ上昇した。半面、外食・ホテルは3.3%に、住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は2.1%にそれぞれ減速している。

価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は3.7%で、伸びは前月の3.2%から加速。サービス部門のインフレ率は、昨年12月の4.4%から5%に上昇した。

住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標「CPIH」の上昇率は3.9%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は3.6%伸びた。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は3.2%上がっている。

CPIは前月比では0.1%下落。衣料品・履物は3.3%値下がりし、外食・ホテルは1%、運輸は0.5%それぞれ下がった。一方、住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は0.8%は上昇。食品・非アルコール飲料は0.9%、娯楽・文化は0.3%それぞれ伸びている。


関連国・地域: 英国
関連業種: マクロ・統計・その他経済

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