ドイツ連邦議会(下院、定数733)は16日、ショルツ首相に対する信任投票を、信任207、不信任394、棄権116で否決した。不信任となったことで、ショルツ氏は今後、シュタインマイヤー大統領に議会解散を提案する。大統領は21日以内に判断することになるが、解散は既定路線だ。
首相信任投票は解散総選挙に向けた手続きで、ショルツ氏は11日、連邦議会に投票実施を求めていた。信任投票は2005年のシュレーダー政権以来19年ぶり。ドイツ連邦共和国史上、6度目の実施で、不信任となったのは4度目。
ショルツ氏の議会解散提案を受けシュタインマイヤー氏が解散を決定した場合、60日以内に総選挙を実施することになる。与野党は、来年2月23日を投開票日とすることですでに合意しており、シュタインマイヤー氏も日程に同意している。
ドイツでは解散総選挙はまれで、任期満了に伴う総選挙は来年9月の予定だった。しかし今年11月に社会民主党(SPD)と緑の党、自由民主党(FDP)の3党連立が、予算などを巡る対立から崩壊したことで、大きく前倒しされることになった。
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