• 印刷する

たばこ販売禁止法案を提出 英政府「最大の健康リスク」制限

英政府は5日、「たばこ・電子たばこ法案」を提出した。たばこ販売を段階的に禁止し、屋外で喫煙禁止の対象となる場所を拡大するほか、電子たばこの広告も禁止する。公共医療の重点を治療から予防に移行する方針の一環として、最大の健康リスクとされる喫煙を制限する。

同法案では、今年時点で15歳以下へのたばこ販売は今後、恒久的に禁止される。導入されれば、現在15歳以下の若年層は生涯、たばこを買うことができない「スモークフリー世代」となる。この措置はスナク前首相が提案したものだが、スターマー政権もこれを引き継ぐ方針を示していた。

喫煙禁止の対象となる屋外スペースについては、子どもの遊び場や、学校・病院の周辺などが提案されており、法案は意見公募を経て決定する。政府は当初、パブの屋外席も候補としていたが、業界の反対を受け断念した経緯がある。

電子たばこについては、広告やスポンサーシップが禁止されるほか、香り付けや商品の陳列、包装などが制限される。

政府によると、英国では喫煙に起因する死亡者が年間8万人に上る。喫煙による病気の検査や治療は国民医療制度(NHS)の大きな負担となり、年間31億ポンドの財政コストをもたらしているほか、病気休暇による生産性の低下などで180億ポンドの経済損失を招いているという。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品その他製造マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

企業への増税回避要求 英産業連盟「経済に打撃」=予算(11/07)

英政府、EV走行税の導入を検討=28年から(11/07)

英中銀、金利4%に維持=年内に利下げも(11/07)

FCのセレス、中国社と製造ライセンス契約(11/07)

日鉄と住商、シェルと油井管供給契約を更改(11/07)

建設業PMI、10月は低下=分岐点割れ(11/07)

英国、電子たばこ利用者が喫煙者上回る=初(11/07)

ロンドン地下鉄、賃上げ合意 雇用条件改善でスト回避(11/06)

英政府と企業60社、従業員の健康管理で連携(11/06)

大手企業、プラスチック使用削減を推進(11/06)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン