フランスのマクロン大統領と欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は6日、パリで中国の習近平国家主席と会談した。3者は、公正な貿易環境の構築や、ウクライナ問題などで意見を交わした。ロイター通信などが報じた。
マクロン氏は会談で、「欧州と中国は特に貿易面での構造的困難を解決する必要がある」と強調した。その上で、「欧州の将来は中国との関係をバランスの取れた形で、さらに発展させられるかどうかにもかかっている」と述べた。ウクライナ問題や中東情勢への対応でも、協力の重要性を訴えた。
EUと中国の通商関係について、フォンデアライエン氏はさらに踏み込み、不平等な市場アクセスと、中国政府の電気自動車(EV)や鉄鋼産業などへの補助金が、両者の関係を損ねていると指摘した。
一方、習主席は「世界が新たな激動と変化の時代に入る中、二つの重要な勢力として、中国と欧州は連携関係を堅持し、対話と協力を続けるべきだ」との考えを示し、欧州との関係は中国の外交政策の優先事項だと表明した。
習主席の欧州外遊は2019年以来で、フランスの後、セルビアとハンガリーを訪問する。
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