ドイツと中国の両政府は16日、自動運転とコネクテッド・ドライブでの協力に向けた共同宣言に署名した。ドイツにとっては同国の自動車メーカーが、中国からドイツへデータを転送できるようにする狙いがある。
両国は、自動走行の開発の際に生成されたデータをどう管理するか、共通の基準や規則づくりに共同で取り組む。ドイツ自動車工業会(VDA)は「こうした動きは開発と生産に割くリソースの節約になるだろう」とコメントした。
ドイツ側は発表文で、宣言の内容にはさらなる協議の余地があり、合意には至っていないと強調。同国や欧州連合(EU)の企業にとっての具体的な改善を提唱しているところだとした。
中国は国内のデータ管理を強化しており、ほとんどの業界で、海外へデータを送る場合は事前に許可を得る必要がある。昨年、当局は自動車業界のデータ規制をさらに強化し、中国にあるスマートカーから、海外へ直接データを転送することを禁止するよう提案した。 ただ、企業側から「透明性の欠如や事業の煩雑化につながる」との苦情を受け、当局は態度を軟化する兆しも見せている。
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