Ifo経済研究所は2日、ドイツの製造業の原材料不足について、1月は改善したとの調査結果を発表した。商船の紅海航行回避の影響は、まだ現れていないようだ。
1月の調査では、原材料が不足していると答えた製造業者の割合は12.5%と、2023年10月調査の18.2%から低下した。サプライチェーン(供給網)問題が最も深刻だった2021年12月の81.9%と比べると大幅に改善。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から続いていた原材料不足は、多くの業種で解消している。
業種別に見ると、自動車産業は依然として調達に苦心しており、十分な部材が確保できていないと答えた企業の割合は26%と最多だった。ただ、昨年10月の36.8%からは改善している。
紅海情勢についてIfoは、「今後数カ月でサプライチェーンが悪化する可能性を排除することはできない」との見解を示した。また、ドイツ鉄道(DB)のストライキによる物流の停滞で、一部の企業にボトルネックが生じる恐れも指摘した。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。