ドイツ経済研究所(DIW)は8日、ドイツの今年の国内総生産(GDP)が0.4%縮小するとの見通しを明らかにした。従来予測の0.2%減から下方修正した。世界の主要国の中で、マイナス成長はドイツだけだという。
縮小の理由として、個人消費の弱さや中国での需要減による輸出低迷で、ドイツ経済の回復が遅れていることを挙げた。
DIWは2024年と25年については、共に1.2%の成長を予測している。
DIWのアナリストは、世界経済は改善しているものの、輸出が主導するドイツ経済は加速が遅いと指摘。一方で、インフレ率の大幅低下により家計の消費意欲は回復していくとみている。
Ifo経済研究所も7日、今年の成長率見通しを発表。こちらも0.4%縮小と予測している。24年は1.4%、25年は1.2%それぞれ拡大するとの見通しを示している。
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