英政府は29日、クレバリー外相が30日に中国・北京を訪問すると発表した。英外相が中国を訪問するのは5年ぶり。ジョンソン政権時代に悪化した関係の改善を図るとみられる。
クレバリー氏は今回、中国の王毅外相や韓正国家副主席と会談する。気候変動対策やロシアのウクライナ侵攻のほか、香港問題など英中の意見が「大きく異なる」問題まで広く協議するという。
今回の訪中では、サイバー問題や国際安全保障、人権問題などを巡る対話の強化を模索。ウクライナ侵攻の終結支援や南シナ海での緊張緩和を促すほか、新疆ウイグル自治区やチベットを巡る人権問題について取り上げる。
クレバリー氏は、気候変動やパンデミック(世界的大流行)、経済不安定化、核拡散といった重大な世界的問題は中国なしでは解決できないと指摘。中国の重要性には、国際的な約束と義務を果たす責任が伴うとしている。
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