英国のリーブス財務相は7日、イングランド中部・北部で行う二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CCS)プロジェクトに、成長産業への投資基金「ナショナル・ウェルス・ファンド(NWF)」が2,860万ポンドを投資すると発表した。同プロジェクトで300人の新規雇用を創出するほか、1,200人の臨時雇用を生み出すと見込んでいる。
イングランド中部ピークディストリクト周辺地域にあるセメント・石灰工場から排出されるCO2を回収し、アイリッシュ海に貯留するためのパイプラインを開発する。稼働すれば、年間300万トン以上のCO2排出を防ぐことができるという。政府はこのプロジェクトにより、セメント・石灰事業に従事する2,000人以上の雇用が「支えられる」としている。
リーブス氏は「NWFは成長の原動力」と強調。「セメントと石灰産業を近代化し、重要な炭素回収インフラを提供することで労働者がより賃金を得られるようにする」と述べている。
英政府は2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標を掲げる。昨年には、CCSプロジェクトに25年間で最大217億ポンドを拠出すると発表している。[環境ニュース]
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