市場調査会社GfKが26日発表した8月の消費者信頼感指数は5.9ポイント(予測値)となり、前月の改定値から0.1ポイント上昇した。景気の先行きは不透明だが、安定した労働市場を背景に消費者の購買意欲は衰えず、2カ月続いて改善した。
GfKは毎月、約2,000人の消費者を対象にアンケートを実施。主に「収入の見込み」と「購買意欲」の2つの指数から信頼感指数を算出する。ほかに「景気見通し」についても尋ねている。
7月は「収入の見込み」が前月から3.8ポイント下落したが、「購買意欲」は3.1ポイント上昇し、3カ月連続で改善した。一方、「景気見通し」は8.6ポイント下落し、昨年12月以降で初めて長期的な平均値の「ゼロ」を割り込んだ。
GfKは「消費者はユーロ圏債務危機の影響がドイツ経済に波及したと感じている」と指摘。ただ雇用は依然として安定しており、収入の見込みと購買意欲は依然として高い水準にあると説明している。
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