英国のトラス首相は19日、国連総会出席のため米ニューヨークに出発した。21日の一般討論演説ではウクライナ支援の拡大を表明し、世界の首脳にロシア産エネルギー依存からの脱却を呼びかける見通し。トラス氏にとっては首相就任後、初の外遊となり、同日にはバイデン米大統領との会談も予定されている。
英国は今年、ウクライナへの軍事支援に23億ポンドを拠出。トラス氏は一般討論演説で、来年もこれと同等か上回る額の支援を行い、人道的・政治的支援でも長期的な貢献を約束する見通しだ。また、世界の生活がロシア産エネルギーへの依存に「操作」される状況を打破するため、協力を呼びかける見込みだという。
一方、バイデン氏との会談では、中国やウクライナなどの問題に対する協力が議題の中心になるとみられている。英米間の自由貿易協定(FTA)を巡る議論の発展に期待が寄せられたが、トラス氏は先に、これに関する交渉は行われておらず、短中期的に協議が開始される見込みはないと明らかにしていた。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。