英国の与党・保守党は14日、先に辞意を表明したジョンソン首相の後任を選出する党首選の第2回投票を行った。前日の第1回投票で勝ち残った6人の候補者のうち、得票が最も少なかったブレイバーマン法務長官が落選した。BBC電子版などが伝えた。
第2回投票では、スナク前財務相が101票と、第1回に続き最多得票となった。次点も前回同様、モーダント貿易担当閣外相で83票。トラス外相は64票、バデノック前平等担当閣外相は49票だった。トゥーゲンハット下院外交委員長は32票と、前回から5票失っている。落選したブレイバーマン法務長官も5票減らし、27票だった。
18日からは同様の方式で毎日投票を行い、議会が夏季休暇に入る21日までに候補者を2人に絞り込む。ただ、候補者が辞退したり、他候補支持に回るなどすれば、決選投票に進む2人が予定より早く決まる可能性もある。
スナク氏は、経済に重点を置き、財政が改善するまでは減税はしない方針を示している。モーダント氏は、燃料の付加価値税(VAT)削減と、低・中所得者に対する所得税の課税基準をインフレ率に合わせて引き上げるとしている。トラス氏は、早期減税を公約しているほか、4月に引き上げられた国民保険料の引き下げと、長期的にいわゆる「小さな政府」の実現を目指す。
バデノック氏も減税を約束。トゥーゲンハット氏は、国民保険料と燃料税の引き下げ、イングランド南東部以外の地域への投資拡大をうたっている。
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