ドイツの国立ロベルト・コッホ研究所は10日、過去24時間の新規感染者数が過去最高の26万2,752人に達したと発表した。1週間前の21万673人から大きく増え、初めて25万人を超えた。
過去7日間の10万人当たりの新規感染者数は1,388.5人に上り、前日の1,319人から増加。専門家は、検査能力に限界があることを考えると、実際の感染者数はさらに多い可能性があると指摘する。なお、10日に発表された死者数は259人だった。
ドイツでは現在、感染対策規制が段階的に解除されている。感染急拡大の背景には、こうした規制緩和に加え、変異株「オミクロン株」の派生型で感染力が強いとされる「BA・2」の流行があると考えられている。
オミクロン株は従来の変異株より重症化率が低いとされ、同国で集中治療室(ICU)を利用する新型コロナ患者の数は、昨年12月から半減している。こうした中、3月20日には現行の規制がほぼ撤廃される予定。政府はその後も感染再拡大や新たな変異株の出現時に局地的措置を導入できるよう、パンデミック(世界的大流行)対策の新たな法的枠組みを提案している。
ドイツの累計感染者数は1,650万人強で、死者数は12万5,000人を超えている。
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