破産前再生手続きを申請したドイツの電池大手ファルタは7日、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の高級スポーツカー部門ポルシェと既存の大株主から、計6,000万ユーロの出資を受けると発表した。調達資金は債務削減に充てる。また経営再建計画を10月中に策定し、年内に裁判所の承認を得るとの見通しも示した。
ファルタはさらに、シンジケートローンで最大3,000万ユーロを確保したことも明らかにした。再建計画の決定まで、当座の運転資金とする。
ファルタはサプライチェーン(供給網)の問題や、太陽光発電用蓄電池の需要低迷、2月に受けたサイバー攻撃への対応などにより、収益性の改善に苦戦。破産を長期的に回避する目的で7月、南西部シュツットガルトの区裁判所に、「企業安定化・事業再建枠組み法(StaRUG)」に基づく破産前再生手続きを申請していた。
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