米国のインターネット通販大手アマゾン・コムは16日、米クレジットカード大手ビザ(VISA)が発行したクレジットカードをアマゾンの世界のウェブサイトで利用できるようにすることで、両社が合意したと明らかにした。これにより、ビザのクレジットカードの取り扱いが中止されるはずだった英国でも引き続き利用できることになった。アマゾンの発表を元に、フィナンシャル・タイムズなどが伝えた。
アマゾンは、ビザとの契約の詳細は明らかにしていない。一方、ビザは今回の合意について「広範でグローバル」なものとし、両社が顧客に革新的な決済方法を提供するため、新商品や技術的な取り組みで協力することも含まれると説明した。
ビザのクレジットカードを巡ってはアマゾンの英子会社が昨年11月、今年1月から取り扱いを中止する方針を発表した。ビザが英国と欧州連合(EU)間のオンライン決済で、取引額に対する手数料の割合を従来の0.3%から1.5%に引き上げたため。これに対してビザは、アマゾンと新たな協定締結に向けた協議に応じ、アマゾンも協議中はビザのクレジットカードの取り扱い中止を保留にしていた。
なお今回の合意により、アマゾンのシンガポールとオーストラリアのウェブサイトで、ビザのクレジットカード利用時に適用されていた手数料は、17日から撤廃された。
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