• 印刷する

米独、対露制裁で見解相違 ノルドストリーム2が争点

ドイツのショルツ首相は7日、就任後初めて米国を訪問し、バイデン大統領と会談した。軍事的緊張が続くロシア・ウクライナ情勢などについて協議したが、ロシア産天然ガスをバルト海経由でドイツに輸送する新パイプライン「ノルドストリーム2」を対露制裁の対象とするかを巡り、両首脳の見解の相違が浮き彫りになった。

会談後の共同記者会見で、バイデン大統領は「ロシアがウクライナに侵攻した場合、ノルドストリーム2の稼働はない。このプロジェクトを終わらせる」と断言。どのようにそれを実現するのかとの問いには「それができると約束する」とだけ答えた。

これに対し、ショルツ首相は慎重姿勢を維持。ノルドストリーム2に言及することは避け、「われわれが取る措置で見解が異なるものはない」と述べるにとどまった。

ノルドストリーム2は、西側諸国の間で長年にわたり懸案事項となっている。米国と欧州連合(EU)加盟国の大半はかねて、ロシアからの天然ガス供給への依存が増すとして、ドイツにプロジェクトの停止を求めている。

ロシアがウクライナとの国境付近に10万人規模の部隊を集結させ、ウクライナ侵攻の懸念が強まる中、米国は同パイプラインを対露制裁の対象に加える意向をたびたび表明。一方、ショルツ首相はかねて、同プロジェクトは民間事業であり、制裁対象にはならないとの姿勢を示している。


関連国・地域: ドイツロシア米国
関連業種: 天然資源政治

その他記事

すべての文頭を開く

アウルビス、ブルガリアのスラグ処理強化(12/01)

独への原油量、11月は5割増=カザフスタン(12/01)

【ここが知りたい!ドイツの環境・エネルギー政策】 トラックのCO2排出に課金=新アウトバーン料金制度(12/01)

電動キックボードの独ティア、人員2割削減(12/01)

10月小売売上高、1.1%増加(12/01)

不動産シグナ、破産申請 各地で建設停止、経営再建へ(11/30)

独インフレ率、11月は3.2%に減速=速報値(11/30)

韓国の鋼管メーカー、ポーランドに工場新設(11/30)

ウクライナ水力発電公社、水素生産を計画(11/30)

独、ウクライナ電力網に3億ユーロ支援(11/30)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン