• 印刷する

英国、第1四半期にリセッション入りか

経済協力開発機構(OECD)が29日に発表した経済見通しで、英国が第1四半期(1~3月)にリセッション入りするとの見方を示した。

それによると、OECDは英国のGDPが第1四半期に0.4%縮小するとみている。政府統計局(ONS)は28日、2011年第4四半期(10~12月)のGDPが0.3%縮小したことを明らかにしており、OECDの予測が正しい場合、2四半期連続のマイナス成長となりリセッション(景気後退)入りが確定する。

ただオズボーン財務相はOECDの発表に対し、「これは予測に過ぎない。別の独立機関の調査をベースとした見通しでは、リセッション入りは回避できる可能性が高いとの結果が出ている」とコメント。予算責任局(OBR)が先週に発表した報告書では、GDPは第1四半期に再び拡大し、通年の成長率は0.8%になると予測している。

英国では2010年半ばからプラス成長とマイナス成長が交互に訪れている。英中銀イングランド銀行のマービン・キング総裁は英国経済の見通しについて、国内の緊縮財政と主要貿易相手国の景気悪化が成長の足かせになるとし、「年内はプラスとマイナスを行き来する」との見方を示している。

またシンクタンクの国立経済社会研究所(NIESR)は、英国は上半期にリセッション入りし、通年では0.1%のマイナス成長に陥るとの予測を明らかにしており、安定的な回復は先になるとの見方が有力となっている。


関連国・地域: 英国
関連業種: マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

ベルギー5行、欧州の新決済システムに参加(07/08)

米化学ダウ、英独3工場閉鎖 高コスト資産を削減=27年までに(07/08)

英、CCSに2860万ポンド 300万トン削減=雇用創出も(07/08)

「貿易金融の規制見直し加速を」=英ICC(07/08)

オクトパス、ソフトのクラーケン分離検討か(07/08)

高速鉄道HS1、費用対効果低く=報告書(07/08)

破綻のプラックス、税金2.5億ポンド滞納(07/08)

英、陸上風力発電の戦略発表 脱炭素実現と雇用創出目指す(07/07)

ヤマト、宅配便の英ハイブドに追加出資(07/07)

新車登録台数、6月は6.7%増加(07/07)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン