ドイツの連邦政府と各州は21日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大の抑制に向け、遅くとも28日から新たな規制を導入することで合意した。これには、集会人数の制限や無観客でのイベント開催などが含まれる。
集会人数は新型コロナウイルスのワクチン接種完了者または感染から最近回復した人の場合、14歳未満の子どもを除いて最大10人までに制限される。ワクチン未接種者の場合は2人まで。この制限は屋内外を問わず適用される。
大規模なイベントやコンサート、スポーツの試合などは無観客でなければ開催できなくなる。ナイトクラブの営業は禁止で、大みそかの花火も禁じられる。必要不可欠でない店舗や飲食店を利用する際には、現在と同様にワクチン接種証明もしくは陰性証明の提示が求められる。
パンデミック(世界的大流行)の影響を受ける企業や団体への財政支援は続けられるという。
ドイツでは2回のワクチン接種を完了した人の割合は70.4%、ブースター接種をした人は32.6%にとどまる。政府は接種率80%を目指しているほか、1月末までに3,000万回分の追加接種を行う考え。
ショルツ首相はオミクロン株の急速な拡大を受け、「パンデミックはわれわれが望んでいたほどすぐには終わらないだろう」と述べ、国民に警戒するよう呼び掛けた。政府は2022年1月7日に再び協議を行い、その後の方針を決める。
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