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下院補選、保守党候補が落選=自民党が勝利

英国イングランド中部ノースシュロップシャーで16日、下院の補欠選挙が行われ、野党・自由民主党のヘレン・モーガン候補が与党・保守党の候補者を破り当選した。同選挙区は200年近くにわたり保守党が支配してきただけに、ジョンソン首相にとっては痛手となる。BBC電子版が伝えた。

補欠選挙は、1997年から同選挙区で当選を重ねてきた保守党のパターソン議員がロビー活動関連法に違反して辞職したことを受け、実施された。その後、昨年に首相官邸で新型コロナウイルス対策の規制に反しパーティーが開かれていたことが発覚し、ジョンソン首相に対する批判が高まっていた。

同選挙区では、前回の総選挙で保守党が2位に約2万3,000票の大差をつけたものの、今回はモーガン候補が1万7,957票を獲得し、2位の保守党候補を6,000票近く引き離した。保守党は前回から支持者を34.2%減らした格好となる。最大野党・労働党の候補は3位だった。

自由民主党のデイビー党首は「ジョンソン首相とその指導力の欠如には、多くの国民が愛想を尽かしている」と指摘。「補選の有権者はこれらの全国の人々の声を代弁した」との見方を示した。保守党のダウデン委員長は「同選挙区の有権者がわれわれを戒めようとする気持ちがはっきりと分かった」とコメントしている。

ジョンソン首相は、パターソン氏が違法行為を指摘された後も同氏を擁護しようとして批判を浴びていた。また、官邸でのパーティー問題に加え、官邸の住居部分の改装費を保守党支持者が肩代わりしていたことが発覚し、党本部が罰金を科されるなどスキャンダルが相次ぎ、支持率が急落。この補選の2日前には、新たなコロナ規制を巡る下院の採決で100人近い保守党議員が造反し、権威低下が浮き彫りとなっていた。


関連国・地域: 英国
関連業種: 政治

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