英国の与党・保守党の議員が昨年12月、ロンドンの党本部で新型コロナウイルス対策規制に反してクリスマスパーティーを開催していたことが明らかになった。これを受け、パーティーを主催したチームの代表であるショーン・ベイリー議員が、ロンドン議会の警察・犯罪委員会の委員長を辞任した。BBC電子版などが15日伝えた。
ベイリー議員は当時、ロンドン市長選に出馬しており、陣営チームが昨年12月14日にクリスマスパーティーを主催。大衆紙デーリー・ミラーが公開した写真によると、同議員を含む24人が参加した。ロンドンの警戒レベルは当時、「高い(ティア2)」で異世帯間の屋内交流は禁止されていた。
ベイリー氏陣営の報道官はこのパーティーについて、昨年の仕事納めの日に「キャンペーンスタッフの1年の努力に感謝を示すため開催した」と説明。その上で「深刻な判断ミスだった」と述べ、「当時このように集まることは間違いだったことを全面的に認める」と謝罪した。
こうした中、シャップス運輸相はBBCとのインタビューで同パーティーについて「絶対的に受け入れられない」と強調し、「保守党が許可したものではない」と説明。最大野党・労働党など野党側からは非難の声が上がっている。
英国では先に、首相官邸で昨年12月に新型コロナ規制に反してクリスマスパーティーが開催された疑惑が浮上。ジョンソン首相に批判が殺到しているが、同首相はパーティーは開かれていないと説明している。
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