ドイツ連邦統計庁は13日、2021年上半期(1~6月)の発電量における石炭火力の割合が、風力を上回りトップとなったと発表した。天候により風力発電量が抑制されたことが大きな要因だという。
石炭火力、天然ガス、原子力などの従来型エネルギーの総発電量は1,449億キロワット時と、前年同期比20.9%拡大。総発電量に占める割合は56%と7.9ポイント増加した。うち石炭火力発電量は35.5%増加し、総発電量に占める割合は27.1%と全てのエネルギー源で首位となった。
一方、風力や太陽光、バイオガスなどの再生可能エネルギーの総発電量は前年同期比11.7%減の1,140億キロワット時。総発電量に占める割合は44%と、従来型エネルギーと逆転して過半数を割り込んだ。うち昨年まで全エネルギー源でトップだった風力発電量は21%減少し、総発電量に占める割合は22.1%に落ち込んだ。
ドイツ連邦統計庁は、今年の第1四半期は風力が弱かったことに対して昨年同期は荒天の影響で風力発電量が急増したことを指摘。こうした影響でドイツでは化石燃料の価格が過去最高の水準に高騰している。[環境ニュース]
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