英国の携帯電話サービス大手ボーダフォンは9日、アイルランドを除く他の欧州諸国で使用する際の国際ローミング料を復活させる方針を明らかにした。通信大手BT傘下の携帯電話サービス大手EEが先に同様の方針を発表しており、これに追随する格好だ。
対象となるのは、8月11日以降の新規顧客と契約更新者で、来年1月6日から1日当たり2ポンドの国際ローミング料が課される。ただし、8日間か15日間のパッケージを利用する場合は1日1ポンドと割安となる。
なお既存の契約者には、料金改定の影響はない。またデータ容量の上限をあらかじめ設定することもでき、帰国後に予想外の高額料金を請求される可能性はないとも強調している。
ボーダフォンは料金体系の変更の理由について、「ローミングを利用しない半数以上の顧客にとって、基本料金にローミング料を含めることはむしろ不公平」と説明。しかしエネルギー会社の価格比較サイト「ユースイッチ(uSwitch)」は、既にローミング料を支払っている顧客に対する二重課金だと批判している。
欧州連合(EU)では2017年に域内の国際ローミング料が撤廃され、EU離脱後も各社はこれを維持していたが、EEは6月に国際ローミング料の再導入に踏み切っていた。
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