Ifo経済研究所は27日、7月のドイツの企業景況感指数(2015年=100、季節調整済み)が90.5ポイントになったと発表した。前月から4.2ポイント伸び、市場予想を上回った。
Ifoは毎月、国内の約9,000社を対象にアンケート調査を実施。現在の景気に対する見方を示す「現況指数」と半年後の見通しを示す「期待指数」を元に景況感指数(総合指数)をまとめている。7月は現況指数が84.5ポイントと、6月から3.2ポイント上昇。期待指数は前月から5.4ポイント上がり、97ポイントとなった。
総合指数を業種別に見ると、製造業は現況指数と期待指数が共に改善。全体では10.7ポイント上昇してマイナス12ポイントとなった。
サービス業でも現況指数と期待指数がいずれも大きく回復。全体では2ポイントと前月から8ポイント上がり、プラスに転じた。商業は9ポイント上がってマイナス5.2ポイント。建設業はマイナス2.4ポイントと、5.3ポイント上昇している。
Ifoのクレメンス・フュースト所長は今回の結果について、3カ月連続で上昇しており、「企業の現況への満足度は顕著に高まっており、向こう数カ月についても慎重ながら楽観的な見方をしている」とコメント。ドイツ経済は一歩一歩回復しているとした。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。