• 印刷する

【19年の10大ニュース】EU離脱の出口はすぐそこ

ブレグジットはいつ実現するのか、英国と欧州連合(EU)の間でどんな合意が結ばれるのか、合意なき離脱になってしまうのか――。欧州を3年半にわたり霧のように覆っていた「不確かさ(Uncertainty)」を、ブレグジットの断行を掲げて総選挙で大勝したジョンソン英首相が吹き飛ばした。当初の期限である3月29日での離脱は果たせなかった。しかし、来年1月31日での離脱を確実なものとしたのは、やはり英国民の民意だった。

欧州の主要国も不安定な政情に頭を悩ませた。イタリアは連立政権が崩壊し、スペインは政権不在の泥沼に。メルケル独首相も連立相手との火種を抱える。マクロン仏大統領は、本丸の政策の一つである年金改革で国民の猛反発を食らい、正念場を迎えている。

ともあれ、米中貿易摩擦と並んで欧州経済に影を落としてきたブレグジットはようやく前に進む。新体制となったEUの最初の大仕事である英国との貿易協定交渉の行方は要注目だ。

EUのトゥスク前大統領(左)とひざを突き合わせて協議するジョンソン首相(欧州理事会提供)

EUのトゥスク前大統領(左)とひざを突き合わせて協議するジョンソン首相(欧州理事会提供)

【第1位】ジョンソン英首相が総選挙圧勝

【第2位】欧州委員会の新体制が発足

【第3位】PSAとFCAが経営統合へ

【第4位】ドイツ経済あわやリセッション

【第5位】イタリアの連立政権が崩壊

【第6位】仏年金改革に大反発のスト

【第7位】ノートルダム大聖堂で火災

【第8位】欧州中銀が3年半ぶり利下げ

【第9位】トーマス・クックが経営破綻

【第10位】カタルーニャ独立指導者に有罪判決

【番外編】ホンダが欧州生産拠点の閉鎖決定

【番外編】「北マケドニア」に国名変更

【番外編】国連で首脳らに「よくもそんなことが」

【番外編】英国で冷凍トラックから39人の遺体


関連国・地域: EU
関連業種: 政治

その他記事

すべての文頭を開く

「偽情報」や入札形式課題に 洋上風力、導入実績は中国首位(05/30)

ブルガリアのユーロ導入、欧州委が承認へ(05/30)

スイス政府、米国との貿易交渉開始に意欲(05/30)

EU、黒海戦略を発表=「安保ハブ」設置も(05/30)

欧州北部の主要港、船舶が遅延=関税影響か(05/30)

EU、スタートアップ支援の新戦略発表(05/30)

日本車の対欧輸出、4月はまだら模様(05/30)

仏伊首脳、6月3日にローマで会談へ(05/30)

EUとUAE、6月にも初会合=FTA協議(05/30)

EU、対シリア制裁の解除決定=再建を支援(05/30)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン