ドイツ連邦労働局は29日、5月の失業率(季節調整済み)が5%となったと発表した。東西統一後の最低記録を維持した前月から0.1ポイント上昇し、2013年11月以降で初めて悪化した。
失業者数は5月から約6万人増加し、227万9,000人だった。
季節調整前の失業率は4.9%で、前月から横ばい。地域別では旧西独が4.6%とこちらも4月から変化がなかった。旧東独は6.3%と0.1ポイント改善した。全国の男女別では男性が0.1ポイント低下し5.1%となり、女性は4.6%と、横ばいだった。
全体の失業者数(季節調整前)は223万5,969人と、7,093人増えている。
連邦労働局は、失業者数の増加は統計上の分類見直しによる一時的な影響が大きいとした一方、経済停滞が初めて労働市場に反映されたと説明。新規雇用の需要は依然として高水準を維持しているものの、勢いが顕著に衰えつつあるとの見方を示した。[労務]
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