欧州経済研究センター(ZEW)は16日、4月のドイツの景気期待指数が3.1ポイントとなったと発表した。長期平均(22.2ポイント)は依然として下回っているものの、前月のマイナス3.6ポイントから6.7ポイント上昇し、13カ月ぶりにプラス圏に復帰した。
景気期待指数は向こう6カ月間に国内経済が「改善する」と回答した割合から「悪化する」の割合を差し引いて算出する。今回の調査は4月8~15日に、アナリスト198人に見通しを尋ねた。現況指数は5.5ポイントと3月から5.6ポイント悪化した。
ZEWのアヒム・ワンバッハ所長は、景気期待指数の上昇は、世界の経済情勢がこれまで予想されていた程は悪化しないという希望的観測に基づいていると説明。英国の欧州連合(EU)離脱期限が延期されたことも経済見通しの改善に貢献したとしている。一方で、ドイツ産業界の受注と鉱工業生産の最新数値は、経済成長の低迷を示していると分析している。
なお、ユーロ圏の4月の景気期待指数は4.5ポイントと、こちらも前月から大きく7ポイント改善し、プラスを回復した。現況指数は6.6ポイント落ち込み、マイナス13.2ポイントとなった。
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