英国の地方航空フライbmiを運営するブリティッシュ・ミッドランド・リージョナルは16日、営業を停止し、管財人の管理下に入ったと発表した。これに伴い、全便がキャンセルとなり、欧州各地で利用者が足止めされた。
フライbmiは航空機17機を保有し、欧州25都市で就航していた。営業停止により、英国とドイツ、スウェーデン、ベルギ―の従業員376人が影響を受ける見通しだ。同社は経営破綻の理由について、「ブレグジットを巡る先行き不透明感と燃料価格および炭素コストの上昇のため」と説明している。
フライbmiは、独ルフトハンザ航空と同社傘下のブリュッセル航空および伊エアドロミティ(Air Dolomiti)のほか、スコットランドの地方航空ローガンエアー(Loganair)、トルコ航空、仏エールフランスとコードシェア(共同運航)を実施。昨年は2万9,000便を運航し、乗客数は52万2,000人だった。
■ローガンが路線引き受け
ローガンエアーは17日、フライbmiが運航していた5路線を引き受けると発表。スコットランド北東部アバディーンとイングランド南西部ブリストル、ノルウェーの首都オスロ、デンマーク南西部エスビャウ(Esbjerg)をそれぞれ結ぶ路線の運航を3月4日から再開するほか、イングランド北東部ニューカッスルとノルウェー南西部スタバンゲル(Stavanger)、ベルギーの首都ブリュッセルをそれぞれつなぐ路線を同月25日から運航する。これらの路線の航空券は、18日からローガンエアーのウェブサイトまたは旅行代理店で予約を受け付ける。[労務][環境ニュース]
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