中銀のドイツ連邦銀行は22日発表した月報の中で、ドイツ経済は第3四半期(7~9月)に自動車産業の停滞により低迷したものの、これは一時的なものであり第4四半期には大きく回復するとの見方を示した。景気の上昇傾向は依然として損なわれていないとみている。
自動車産業では、欧州連合(EU)が9月以降に販売される新車に適用する新基準「乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法(WLTP)」への対応で一部の自動車メーカーが手間取った上、販売会社が新基準適用前の在庫処分で大幅な値下げをしたことで生産にも影響が出た。また第2四半期に力強く伸びた建設業は減速し、小売業も比較的低水準にとどまった。
しかし連銀は、自動車産業の見通しは再び大きく上昇しているほか国内の建設ブームも続くとして、経済生産高は第4四半期に再び大きく拡大すると予想している。また9月の失業率(季節調整済み)が5.1%と東西統一後の最低記録を更新したことについて、夏季に労働市場の施策が拡大されたことが一因と指摘している。[労務][EU規制]
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